プロローグ

2009年2月結成。事の発端は10年前に遡る…

1999年より、とある田舎町で活動していたポリンキーJPN率いる室内合奏団『SAVANNA P.K. ORCHESTRA』。
結成当時はまだ名も無い楽団であったが、団員の人柄の良さ、音楽に対する情熱で徐々に噂は広まっていった。

そして結成10年目を迎える2009年1月、彼らは満を持して単独公演を行った。会場は超満員。
団員は全員、この大舞台に命をかけていた。持てる力の全てを出し切るつもりで演奏した。
それはそれは見事な演奏で会場も大いに沸き立ち、大盛況のうちに幕を閉じようとしていた。

が、その時である。

突如現れた謎の大魔王によって単独公演は混乱におちいり中止。
挙句の果てに呪いをかけられたメンバーは全員動物の姿に変えられてしまったのである。

『ふははは。おまいらが単独公演など、10年早いわ!今日は機嫌が悪い。動物の姿になって二度と演奏できなくなるがいい!ふはははは。』

まさかの事態に途方に暮れる団員達。いや、動物達。
だが、指揮を取るポリンキーJPNはふと、こんなことを思い出していた。

『東京には リモ という不思議な力を持つ歌うたいがいるという…』
『彼のステージでかく汗はキラキラと光を発していて、浴びれば肌年齢が5歳は若返るそうだ…』

たかが噂話、されど噂話。
ポリンキーは藁をもすがる思いで彼を訪ねることにした。


………

ポリンキー『ガウッ!ガガガガウッ!ガウガウ!』

リモ『なんだって?カクカクシカジカで人間に戻してほしいって?おまいなー、見返りも何もナシでそんな調子の良いこと…』

ポリンキー『ガガガウ!ガウガウ!ガガガウガ!』

リモ『…人間に戻ったら可愛い子を沢山紹介するだって?よし、助けよう。』


………

リモは呪文を唱えはじめました。

ナウマクサンマンダーボダナンナウマクサンマンダーボダナン…

うぅぅーん…うぅ…うぅん…えいっ!!

ぷるぷるぴんちょろぱぺっぴぽー♪

するとどうだろう、魔法をかけられた『SAVANNA P.K. ORCHESTRA』のメンバーはみるみる内に足元から人間の姿に戻っていく。

『やった!魔法は成功だ!』

誰もがそう思った。メンバーの足、腿、腰、胸、首…
順調に人間の姿に戻っていく『SAVANNA P.K. ORCHESTRA』の面々。

しかしそこから一向に進まない。

なんと、首で止まってしまったのである。

…大魔王の力が圧倒的だったのか、はたまたリモの魔力が未熟だったのか。

リモ『あ!あるある!こういうことってよくある!ドントマインド!ドントマインド!』>

中途半端な位置で止まってしまった彼らはまた途方に暮れた。

『これじゃ人間なのか動物なのかわからない!…というか、これなら動物の方がまだマシだ!』

嘆く半人半獣にリモはこう言いました。

『…ふっ。わかった、わかったよ…。ここまで来ちまったんだ…俺も最後まで付き合うぜっ?』
『戦おう。俺と一緒に戦うんだ。絶対に人間の体を取り戻すんだ!』

初めはただただ我が身の不運を嘆いていた『SAVANNA P.K. ORCHESTRA』のメンバーでしたが、徐々にこの言葉に賛同し、武器を手に取ったのでした。

…そう…音楽という武器を…。

そしてリモはこう付け加えました。

リモ『俺の歌とおまいらの演奏。この2つの力だけじゃまだ大魔王には勝てないようだ。ならば俺らの音楽を愛してくれるヤツ、すなわちサバナーの力を借りようじゃないか。そうすればきっと大魔王の呪いにだって打ち勝つことができる。そうだろ?ポリンキー?』

ポリンキー『ガウガウガガガッ!ガガガウガッ!』

リモ『そうだな…。ざっと見て大魔王に打ち勝つにはサバナー1万人ってとこか…。じゃ、キャパは武道館、ってとこだな。…楽勝!』

…その日から彼らは運命共同体となり日本武道館単独公演という目標を高々に掲げ、人間に戻るべく室内合奏団からRockバンドに転進、活動を始めることとなった。

『リモ with SAVANNA P.K. ORCHESTRA』

彼らの絶大な結束力と野生の破壊力の背景にはこんな悲劇の物語があったのである。

to be continued…